陣中屏風 六曲一双・左隻 「虎」の屏風 右隻 「龍」の屏風
上杉謙信の陣中に立てていた矢除け屏風の裏張りで、「狩野元信」画によると伝えられている。狩野元信は狩野永徳の祖父にあたり、狩野派の二代目である。

江戸城下図屏風 紙本著色八面
諸大名の江戸屋敷図で配置が詳細に描かれている。
当時の大名行列や人々の往来も描かれており、江戸の情景がうかがわれる。
右隻 第四扇に江戸城本丸の天主が見える。天主台は威風堂々とした五層であったが、明暦の大火で焼失したあと再建されなかった。ここには三層のものが描かれており当時とは異なる。
又、上杉家桜田邸は左隻第三扇右中程に描かれている。桜田門の前で御屋敷とある。他の屋敷は藩名が書かれている。

最上川舟運図屏風 紙本著色六曲一双
山形県の母なる川、最上川はいろいろな恵みを与えてくれている。その中でも中世から舟運による物資の輸送による恩恵は大きい。この屏風は、山形県内陸部の糠野目から左沢まで描かれており、最上川上流の村々の様子や米沢藩の船屋敷などが見える。
絵は河川を三段に屈曲させて描かれている。作者名が古泉斉となっているが、絵師については特定できていない。江戸時代後期の作と見られる。  右隻左隻とも縦113センチメートル、横335センチメートルである。

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